私のライフワークのひとつが、
”緩和ケアにおけるソーシャルワーク”です
ACPとは、
アドバンス・ケア・プランニング
人生の終わりまで、
あなたは、どのように、過ごしたいですか?
「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて
前もって考え、繰り返し話し合い共有する取組」のこと。
(厚労省パンフレットより抜粋)
よく「縁起でもない」とか「考えたこともない」と言われるけど、
人は100%、死を迎えます
自らが望む、人生の最終段階の医療・ケアについて
話し合ってみませんか・・・というものです
昨夜、出雲医療介護福祉運営研究会(Do Get Study)のセミナーに
オンラインで参加しました
通称、どげすた研修会
出雲弁で「どげしたかね?」とは「どうしたの?」って
優しく問いかけるときによく使う言葉
この研究会を立ち上げられた方の様々な意図や目標があるとは
思いますが、私はこのネーミングが気に入ってます
医療福祉介護行政に限らず、
多様なみんなで集まってわいわい話す。
そこでの出会い、語り合いがなにより貴重な時間と場。
だと思っております。
前置きが長くなりましたが、
施設でのお看取りが昨夜の研修会テーマでした
とても興味深く、夕ご飯をさっさと作ってオンラインで参加
何よりも、厚労省が推進している
「人生の最終段階における意思決定支援」とのリンク!
理想論で、本人の意思決定の尊重って言ってしまえば
簡単かもしれない
でも、具体的に
判断能力が低下した高齢者とその家族への支援は
とても大事なことだけど、そんな簡単なことではなく
きっと難しいだろうなと思っていました
しかし、今回の研修会で一番学びとなったこと、
それは、施設内で、職員への熱心な研修体制。
「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」
は平成30年に作成されています
私のロールモデルであるMSW(医療ソーシャルワーカー)は
厚労省で開催される策定委員としてご尽力されていたので
その経緯をいつも聴いていました
彼女の発言されたことがガイドラインの結晶のひとつとして反映されています
「担当の医師ばかりでなく、
看護師やソーシャルワーカー、介護支援専門員等の介護従事者などの、
医療・ケアチームで本人・家族等を支える体制を作ることが重要です」
「ソーシャルワーカーなど社会的な側面に配慮する人が参加することも
想定されます」
この話をずっと聴いていたので、
今回、この施設での研修には、当然ガイドラインも学ばれていました
その結果、利用者とその家族へ丁寧に問いかけ、
その過程を大切にされていた
決して決めることを急ぐ(もしくは決めさせる)のではなく、
時間をかけ生活の中で
その人なりをふまえて、一緒に考えていく
とても、素晴らしい、素敵なことです
本人の意思が確認できるか、確認できないか
そしてその意志は妥当か、疑わしいのか
本人の推定意思が確認できているのか、どうか
家族もしくは重要他者がおられるのか、どうか
その方の生きてこられた、生活歴をふまえ、
その人の価値観に少しでもたどりつけるように。
医療機関、特に緩和ケア病棟を担当している時には
できる限りこの視点は大事にしていたつもりです
2年近く現場から遠のいていましたが
起爆剤っていえば、ちょっと危険物のようですが、
私の中でくすぶっていたものが
着火したように、感じました
私にとって、子ども家庭福祉も大事なことですが、
「すべての人に緩和ケア」が目標です
決してがんだけではない、
終末期ケアという狭い時期だけではない、
ひとり一人のそれぞれのつらさに目をむけて、
まわりにいる人々(時にはペット)が、
一生懸命そのつらさを和らげるケアを行うこと
そんな緩和ケアを、これからも軸としていきたいと
改めて思いました
迷うことも当たり前、揺らぐことも当たり前
必ずそばに誰かがいてくれると思えること
そんな社会になればいいなと。。。
そんなことを思い起こさせてくださった研修会でした
さらに、12月1日から1か月間
日本医療ソーシャルワーカー協会主催のオンデマンド研修会で
人生の最終段階における意思決定支援研修会を受講する予定です
講師は
弁護士、死生学の教授、臨床倫理研究センター長、
そして、私のロールモデルのMSWや現場のMSWも登壇されます
いま、意思決定支援の流れが来ています
”きもちに耳をかたむけ、くらしをつなぐ”
おおた社会福祉士事務所
◇事業内容
・医療福祉ソーシャルワークの受託
・社会福祉士の人材育成
・医療福祉保健領域の講演・セミナー講師
◇プロフィール
https://katura-hyyst.com/%e5%a4%aa%e7%94%b0%e6%a1%82%e5%ad%90%e3%81%ae%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%ab/
◇講義・講演等のご依頼は
下記の連絡先へ、まずは一度ご連絡ください(^_^)
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