2022年度第2回さくらのつどいを開催しました!


かなり長い間、ご無沙汰しておりました

このブログにどのようなことを記載すればいいのか

単に私のつぶやきではいけないのではないか。。。などなど

正直、戸惑いとともに、ずっとさまよっていました。

そんな時に、

「日頃の実践の報告や、

マスコミなどの報道を私なりにどう感じたのかを発信すること

そもそもだれに、何が言いたいのか、1つだけにしぼって書いてみよう」と、

よろず支援拠点でサポートしていただいている方から

アドバイスをいただき、また一歩ずつ始めてみようと思いました

どうぞよろしくお願いいたします。

さて、再開の第1弾は、

”知って安心健康講座「さくらのつどい」”について、お伝えします。

「さくらのつどい」は、2022年度から地区の皆さんを対象に、

地区コミュニティセンターを会場として

15名定員で医療福祉に関する話題を提供して一緒に学びを深めています

2022年度は、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLさんの

ご了承を得て、「新医者にかかる10箇条」の小冊子を使って

「受診の際の心構え」をテーマ設定として

3回シリーズで企画しました

  かかりつけ医の前で緊張して言い出せない、

  高齢の親の付き添いで初めて会う医師にどう伝えるか

  質問するはずだったのに、忘れて帰ってしまった‥‥

⇒そんな時には、受診の前にメモをするといいですよ!

⇒自分の体調は自分しかわからないので、しっかりと伝えましょう!

⇒わからないことをそのままにせず、質問することも大事です

当たり前のことかもしれないですが、

小さなことの積み重ねが、医師との信頼関係づくりの要になります

2023年度は「知って安心 医療と介護」をテーマ

第1回のテーマは「ある日、入院といわれたら(病院ごとの役割分担)」

「ある日、突然洗濯機が動かなくて洗濯ができなくなったらどうしますか?」

皆さんは、コインランドリーがあるから、なんとかなるでしょ。。と

思われるかもしれないです

日頃コインランドリーは関係ないと思っていても、突然洗濯機が使えないときに

コインランドリーがどこにあって、何時まで利用できるのか情報を知っていることは

安心につながります。

医療、特に入院は普段の生活とかなり異なるので、

ちょっとした情報を知っておくと安心できます

 病院といっても、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの機能を持つこと

 最近は入院前から始まる退院支援といって、入院前から退院を想定して考えること

 病院には地域連携部門や医療相談室などに医療ソーシャルワーカーや看護師が

 配置されていることをお伝えしました

皆さんからの感想は、

「医療と介護が人ごとではなくなった我が家、広報などで読んだりして

ある程度の知識を得ていたように思うけど、いろいろ詳しく聞けてよかった」とか

資料でもらった「病院機能一覧表」がよくわかりましたとか。

さて、第2回のテーマは、「介護保険のこと、一緒に学びませんか」

2000年からスタートした介護保険

もう23年になりますね

当日の参加者は10名、そのうち7名が男性!

男性の方の関心が高いことにびっくり

このような地区のセミナーに大雪の中、お出かけいただいたことが

まずもって、うれしかったですね

 スタートした当時は、現役バリバリで介護なんて全く関係がなかった、

 そろそろ親世代が介護保険を必要とする頃になってきたので

  情報として、知っておきたい

 いやいや、自分もそろそろ必要になるかもしれない など参加の理由も様々

出雲市役所高齢者福祉課が作成された「要介護(要支援)認定をうけるためには」

A3両面の資料を利用させていただきました

この資料は、私が大学病院で医療ソーシャルワーカーをしている時から

使っていた、とてもわかりやすい優れもの

ほかの市町村にお住まいの方でも、概要をお伝えするにはばっちり

 介護サービスを使うためには、要介護認定が必要ですよ

 申請⇒認定調査⇒審査・認定⇒ケアマネジャーの決定⇒プラン作成

 ⇒サービス利用という一連の流れがありますよ

 お金、費用はこのくらいですよ

 在宅での生活を支えるためには訪問診療・訪問看護、訪問介護、

  通所サービスやショートスティ、福祉用具もレンタルと購入があり、

  そうそう、往診と訪問診療はちがいますよ。。とか

皆さんからの質問は、

 ・ケアマネジャーはどうやって選ぶの?

 ・ケアマネを変更することはできるの?

 ・調査の時に、いつも以上にがんばってふるまうけど、普段はちがう。

  どうやって普段のことを調査員に伝えたらいい

どれもとても大切な質問です

⇒ケアマネジャーの事業所は出雲の場合は調査員さんと一緒に相談して決めます

 一覧表を渡して「はい、決めてください」ではなく、

 地域性や、ご本人の様子から医療もしくは、介護のことがよくわかっているなど

 事業所の強みを生かしながら、決定していくことになります。

 当然、ケアマネジャーの変更は可能です。

 直接言えないときには、市役所でも相談できますよ

⇒本人の普段の様子を伝える、これはとても大切なこと

 調査員がコンピューター判定の入力だけではなく、

 特記事項を記載する上でも貴重な情報です

 でも、本人の尊厳を傷つけないように、尊厳を護るためにも、配慮が必要です

 玄関まで調査員を見送るときに言葉を足したり、

 後から電話で伝えたり、工夫をしてみてください

このような話をしていると、あっという間に60分

皆さんの前ではいえない質問はセミナー終了後にどうぞ。

あまり具体的なご相談内容はここで記載できませんが、

「現在は自宅以外の場で療養中だけど、連れて帰ってあげたいと思っている。

どうしたら、そのことが実現できるのか

そのことが知りたくて…

医療的ケアのことも心配」

私は、「〇〇さんを連れて帰ってあげたいという今の気持ちを

入院(入所)されているところの医療ソーシャルワーカーに

まずはお伝えください。一緒に相談することが一歩です」と申し上げました

気持ちを伝え、

一緒に、一つ一つ、自宅で療養するうえでの気がかりを整理していく

そのためには家族の気持ちや手助けのことも出てくる

一人で考えていても、先が全く見えないけど、

ずっとおうちで過ごすことには抵抗があるかもしれないけど、

まずは、「今」の気持ちを伝えてほしいです

準備がどの程度必要となるのか、課題が山積かもしれない

これまで医療ソーシャルワーカーとして

いろいろな患者さんやご家族とかかわらせていただいた

懐かしいお家へ帰って、

たった数時間の方もおられた

一晩だけ、家族の皆さんが刺身を食べる様子をご自身は食べず、でも笑ってみているだけの方もおられた

お孫さんに「お帰り」が言いたいという理由でおうちへ帰りたいと言われる方もおられた

ご本人とご家族、そして『〇〇さんチーム』が、その大切な気持ち、希望、意向を実現してきた

でも、

もしおうちに帰れなかったとしても、

みんなと一緒に準備をしたプロセスが何よりの貴重な経験になることもある

「せっかく帰る準備をしていたのに、きっと私(介護者)に負担をかけないように

気を使って逝ってくれたのかもしれない。

でも準備をしていたことは事実だし、やり切った気持ちはある

準備をしていなかったら、すっと後悔していたかもしれないね」

セミナー後のアンケートの中に

「今後の暮らしに光が差して来た」と一言だけ記載された文章を見つけました

その一言がとってもうれしかったです

今回のセミナーを開催してよかったと思えた一言でした

さて、次回のテーマは、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)人生会議

住民の方々とこのテーマを一緒に考えることは

とても大切なこと

難しいテーマだけどゲーム感覚で

自分の大事な価値観を考えるきっかけとしていただきたい

今年度の予算で

もしバナゲームのカードを3セット購入していただいた

これは出雲市内のコミセンでは初めてに違いない!

また、第3回さくらのつどいのご報告をしますね

次回のブログは、独立型社会福祉士の実践の様子を

お伝えしたいと考えております